小学3年生からのフォニックス英語

英語の思考回路を作る方法を探して 第3章

第3章 文法力を身につけるには

英語と日本語は主語を除いて語順が反転

一般的に、英語の文法力とは、単語や品詞のルールを理解し、それを正しく組み合わせて文を構成したり、文を正確に理解したりする能力のこと。単に文法の知識があるだけでなく、それを瞬時に使って伝えたいことを表現できる応用力、つまり「使える文法力」が重要だと言われている。私も同感だが、少し違った切り口を紹介したい。NHKのラジオ英会話の テキスト(2023年㋁)の中に次のような英文がある。

I saw a film made in the 1960s with a lovely actress who played Juliet.

以下に、番組の講師である大西泰斗氏が日本語と英語の語順の違いについて述べている箇所を引用する。「日本人が英語を話すのを得意としない最大の理由は、英語と日本語の語順が大きく異なる点にあります。英語と日本語は主語を除いて語順が反転します。この文も英語は、「saw→a film→made in the 1960s~」と展開していますが、日本語は、「~1960年代に作られた→映画を→見ました」となっていますね。

 英語語順を身につけるために必要なのは、「基本文型」「説明ルール」「指定ルール」の3つ。日本語との違いを克服するには「説明ルール:説明は後ろに置く」は特に重要です。a film以降の並びに注目しましょう。a film made in the 1960sではa filmをmade in 1960sが説明。そしてその映画をwith a lovely actressが説明、さらにa lovely actressをwho played Jullietが説明しています。英語は説明が後ろに展開する言葉なのです。説明ルールには注意しながら何度もこの文を音読・暗唱しましょう。日本語語順は頭に置かないこと。英語語順をそのままに感じながらの練習です」とある。

私は、中学・高校を通して5文型を中心に文法を学習し、指導者として学生たちに教えてきたが、今は大西氏の説明のほうがすっきりしていて分かりやすい。上記では、説明ルールを紹介したが、「指定ルール」と「説明ルール」の例を追記しておく。

「説明ルール」は、後ろに置いた修飾語句は前を説明する。

「指定ルールは」、前に置いた修飾語句は後ろを指定する。

「指定ルール」の例は次のようなものがある。

Close the door! (限定詞→名詞)、He is a strict teacher.(形容詞→名詞)、His English was surprisingly good.(程度を表す副詞→形容詞)、He always gets up before 6:45.(頻度を表す副詞→動詞句)

「説明ルール」の例は次のようなものがある。

I ran really fast. (動詞句←様態副詞)、I met her at a café in Ginza. (文内容←場所(時)、We call him Jimmy.(目的語説明型)、I think he’s a great teacher. (レポート文)、I know a girl who wants to become an astronaut.(関係代名詞修飾)

大西泰斗氏の5文型とは

実は、大西氏がいう5文型は従来の学校英語とは少し違っており、理解しやすいと思うので簡単に紹介する。文法力を伸ばすのに最重要だと思う。

彼は従来の5文型を次のように纏めている。動詞句の形は5つの基本的なパターンしかない。これを彼は「基本文型」と呼んでいる。それらは、

  • 自動型:I jog. 主語+動詞。対象(目的語)を伴わない、単なる動作を表す。
  • 説明型:John is a student. 主語+動詞+説明語句。主語についての説明。Be動詞が典型ですが、他の動詞(lookなど)が使われた場合「オーバーラッピング」と呼ぶ。動詞の意味が文全体にオーバーラッピングする。
  • 他動型:I like Mary. 主語+動詞+目的語。動詞による働きかけが直接(目的語)に及ぶことを表す。
  • 授与型:I gave Mary a present. 主語+動詞+目的語+目的語。「あえる・くれる」といった授与関係を表す形。
  • 目的語説明型:We call him Jimmy. 主語+動詞+目的語+説明語句。目的語の説明が後続する形。この文には「彼=ジミー」という説明関係がある。

以上、動詞句の形に焦点をあてたが、時表現・助動詞・否定の語順も重要である。

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