小学3年生からのフォニックス英語

子供の「やる気」を引き出すには、、、

子供の動機付けについて思う

子供たちの英語を学ぶ動機付けは、大人と比較して希薄である。小学低学年の子供でも大きくなったら英語を使って仕事をしたいという目的意識を持っている子供もいるが、大半の子供たちは具体的な目的意識はなく、お稽古事の一つとして勉強している場合が多い。理由は、親が英語は大事だと言ううから、良い成績をとると褒められるから、友達に負けたくないから、英語の歌を歌ったりゲームをするのが楽しいから、などといろいろある。小さい頃はどんな動機付けでも、それがやる気につながるエネルギーとなればよいと考える。もちろん、望ましいのは英語を使って何かをしたいという目的を持つことだ。なぜなら、その目的実現のために上手になりたいという欲が出てくれば、勉強を強制されなくても自発的に勉強するようになるからだ。

幼児期の潜在能力はほとんど同じだが、、、

言葉(英語)を学習する潜在能力は、幼児期においては皆ほとんど差が無いと思う。子供は可能性をたくさん秘めていて、本能的に何でも身につける能力を持っている。周囲の大人がそれを上手に引き出せば、子供の能力は短期間に素晴らしく開発されていくものだと思う。しかし、大人がそれに対して無知であったり、やり方を間違えたりすると、能力が開発されないまま成長するように思う。大人でも子供でも同じだと思うが、やはりやる気のある子、エネルギーのある子が着実に潜在能力を発揮しているようだ。それでは、子供たちのやる気を刺激するにはどうしたらいいだろうか。

やる気が潜在能力を伸ばす!

では、「やる気」はどのように生まれてくるのであろうか。概して、児童たちの英語を学ぶ動機は自発的で明確なものではない。クラスで恥ずかしい体験をしたり、難しくて分からなくなったりすると、児童は簡単に「やる気」を失い、英語嫌いになる可能性がある。児童たちがそのような状態に陥らないように常に意識することが大事である。例えば、楽しい授業(多様性、ゲームなど)、褒めること、一人一人に関心を示すこと、友達や先生の前で認めてあげること等。さらに付け加えるなら、児童自身が自分の進歩成長に気づくことも動機づけの大きな要因になっているようだ。よく言われることだが、大人でも子供でも、誉め言葉のようなプラスのストロークは、「やる気」に大きな影響を与えると思う。プラスのストロークは教師からではなく、家庭で親から子供へのストロークも同様に大切だ。(ストロークには、プラス(肯定的)とマイナス(否定的)があり、特にプラスのストロークは人間が生きる上で不可欠なものだ。人間の肉体的な成長には栄養物が必要であるように、健全な精神の発達にも「心の栄養物」が必要だ。この「心の栄養物」が肯定的ストロークと呼ばれるもので、ほかの人々から暖かい、理解に満ちた親密な言葉や態度による働きかけを意味する。例えば、軽く肩を叩いたり、なでたりする軽い接触。親しみのこもった挨拶や会釈、相手の存在を認め褒めることなど、相手の気分を心地よくさせるような言葉、表情、態度などが含まれる。