小学3年生からのフォニックス英語

あらためて小学校英語教育に感じること

福岡市教育委員会の教育姿勢について

この3年の間、数回にわたり教育委員会に明示的フォニックス指導の導入を提案してきました。この2024年7月、フォニックス指導の実践に基づき再度提案したところ次のような返事をいただきました。

「福岡市小学校の英語教育については、学習指導要領を踏まえ、外国語による「聞くこと」「読むこと」「話すこと」「書くこと」の言語活動を通して、コミュニケーションを図る基礎となる資質・能力を育成することをねらいとしています。 特に中学年の外国語活動においては、武田様をはじめゲストティーチャーの方々のお力添えもいただきながら、生きた英語に触れさせ、楽しみながら外国語のリズムや発音などに慣れ親しむ活動を行っています。 武田様からご提案いただいたフォニックス導入については、「発音と綴りとを関連づけて指導すること」が、中学校の指導内容でもあることから、教育委員会といたしましては、ご要望に沿うことは難しいですが、ご意見いただいたことも参考に、今後とも英語教育の充実を図ってまいります。」

私は次のようにお返事を出しました。

お名前が分かりませんが、ご検討していただきまして有難うございました。新学習指導要領に従って指導するとの方針は分かりました。ただ単に学習指導要領を理由にするのではなく、フォニックス指導の是非論がいただきたかったです。例えば、指導要領では中学生からとありますが、小学生の児童に導入するのは何故ダメなのか、とか。私は実践を踏まえたうえで導入するのが児童たちのためだと申し上げたつもりでしたが、、、。学習指導要領を盾に音声指導の改善に取り組もうとする可能性は無いようですね。最後に、勇気を持って児童たちのニーズに応えている教育委員会をご紹介しておきます。大阪府は府内の20の小学校を研究協力校に指定し、2014年より実践研究を行っており、その成果を取り入れています。ネットで調べた範囲ですが、以下実践校を紹介します。東京都小金井市立小金井第3小学校、緑小学校。つくば市、大阪市西区、福島区、和歌山高野町小学校、津市、富山県上市町、加東市等々、実践校の数は全国に広がっています。ご参考までに。福岡市の教育委員会で小学校の音声指導の改善に取り組む日が一日でもでも早く来ることを切に願っております。」と。

私の提案に賛否はあると思います。しかしながら、新学習指導要領の縛りを乗り越えて改善しようとする小学校があることにencouragementとrespectを感じています。児童たちの真のニーズを議論してそれに応えていく姿勢が肝心ではないでしょうか。児童たちの無限の可能性を信じて心身が許す限りゲストティーチャーを続けていこうと考えております。

皆様はどうお考えですか、ご意見、ご感想をいただければ幸いです。

2024年8月

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