目次
第6章 おわりに
私は今回の指導書づくりにあたり、第一に、日本人児童に向いたものを作りたかった。第2に、日本人教師が実践可能な指導法を作りたかった。そのため、多くの英会話教室やフォニックスをすでに導入している小学校とは内容的に違ったものとなった。また、新学習指導要領の目標よりさらに踏み込んだものになった。児童たちの無限の可能性を信じ、言語習得の「臨界期」と言われる9歳ごろまでに、遅くても小学3,4年生の時に音声指導を明示的にスタートして欲しい。そして、日本人教師でも十分にできる、いや日本人教師だからこそできることを理解し、挑戦して欲しい。発音に関しては、日本人教師でも十分に指導できる。児童の発音はどれだけネイティブの音を聴いたかが大切なのだ。CDやDVDの視聴覚教材を活用し、児童たちにたくさんの英語の音を聴かせられれば、スポンジが水を吸うが如く音を吸収する。失敗を恐れずに実践するのみです。
最後に、指導法の作成に「Sounds of English」( パシフィックイングリッシュクラブ, 2001)を使用させていただいた。日本人学習者にむいた教材を提供していただいたことに心より感謝したい。この教材は市販されていません。Copy Rightがあるので、ご購入の際は直接お買い求めください。
武田良則
2024年6月