小学3年生からのフォニックス英語

児童たちのゴールはコミュニケーション力の習得だ!

会話力とコミュニケーション力の違いについて

先ず、会話とコミュニケーションの違いについて考えてみます。コミュニケーション(communication)とは、感情や意思、そして情報などを伝え合うと定義されています。さらに、思考を視覚や聴覚、そして言語や文字によって伝え合うことも定義されます。一方、会話(conversation)は発声や手話を通して意思を表示して話をする事と説明されています。また、二人かそれ以上の人がお互いに話すことも定義されます。その違いは、コミュニケーションが「伝え合う」という行為と、会話が「話し合う」という行為の差にあると考えます。小学生の児童が学ぶ英語は、「話し合う」というより「伝え合う」という行為が基盤になると考えます。

何を「伝え合うの」?

それでは、「伝え合う」内容を考えてみましょう。難しい政治や経済や歴史でしょうか?もちろん違いますよね。その内容は、日常生活に密接に関係した内容です。例えば、挨拶、お天気、気持ち、時間、色、数字、科目、場所、食べ物、動物等々です。これらの日常生活に頻繁に使われる語彙やフレーズを学習し身に付けることが大事になります。

その学習方法について

これはNHKの英語番組の講師、大西泰斗先生の受け売りですが、「100回音読して、暗誦しなさい」と主張されています。100回暗誦すると、英作しなくてもそのフレーズが自動的に口から出てくるからです。しかし、児童たちは、暗誦するにも読む事も書くこともまだできません。それではどうしたら良いのか?「耳」から学ぶのです。英語を耳から聴いて、何度も何度も声に出して練習することです。英語の音を正しく聴きとるのは容易ではありません。正確に聴き取るには、本人自身が正確に発音できる力が前提条件になります。私が主張しています「フォニックス学習」の重要性がそこにあるのです。

コミュニケーション力とは?

先程、コミュニケーションとは日常生活に頻繁に使われる内容を「伝え合う」と定義しました。「伝え合う」という行為の中身は、相手に伝えるだけではなく、興味や関心を覚えた時に質問する力、そして質問された時に答える力を含みます。纏めますと、コミュニケーション力とは、自分の言いたいことを相手に伝える力、知りたいことを質問する力、質問された時に答える力だと思います。小学校の英語教育は、これらの3つの力に集中してカリキュラムを作成し、児童たちを中心にした授業を進めることが大事だと考えます。

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